この住宅は、
18m×18mの敷地を
東西に二等分し、
前面道路側半分を
「『晴』ハレ、おおやけ」として、
玄関、客室、仕事場にあて、
南側に庭を眺める、
比較的開放性の有る
公的な場とした。

これに対し、
東側半分の
「『褻』ケ、わたくし」は、
四周を壁に囲まれた、
プライベートな空間で
構成されている。
アトリウムは生活空間に、
深く組み込まれ、 
居住空間の延長として、
プライバシーを守りつつ、
生活に開放感と、
活性化を与えるものである。

このコートハウスでは、
スペースを、いかに分割し、
その狭間に、
光、風、緑といった
自然の要素を、
深く織り込み、
「棲む為の建築」の
有りかたを考えた
都市住宅である。

この計画は、1984年に計画
され、1995年に手が加えら
れている。 


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手塚卓志建築設計事務所