説明:地球よりも大きな二つの嵐が、惑星木星上で現在、もう少しで衝突(1)しつつあります。何が起こるのか誰も確かなことは分かりませんが、これまでのところどちらの嵐も生き残っています。上の代替色の赤外線画像は、先週{ハワィィ(ハワイ)}にあるジェミニ天文台(Gemini Observator)によって撮られたもので、その中で、複数の赤斑が白く見えていますが、それらの雲の最上部が他の雲の上にそびえたっているからです。青い色が表しているのは、白よりも低い雲で、一方、赤く色づいた雲は、最も奥深いところにあるものです。比較的小さい方の赤斑は、時に赤斑ジュニア(Red Spot Jr.)あるいは正しく、オウヴァルBA(Oval BA)と呼ばれ、今年初めに赤く変化(2)しましたが、理由は不明です。木星のハリケイン(hurricanes)が両方とも生き残れば、数年以内にまた、互いに近くを通過するでしょう。というのは、それらが異なる周期で木星を周回しているからです。しかし、天文学者達は赤斑ジュニアを綿密に監視し続けるでしょう。それは、より大きな大赤斑(Great Red Spot)から周り離れていくときも、赤いままであるかどうかを見るためです。
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AstroArts>天文ニュース >2006/07/22>対等さをアピール?木星の中赤斑、大赤斑に並ぶ から | |
(2) |
同上>天文ニュース>2006/03/10>「大赤斑」に加え、木星に新しい「赤斑」が出現 から | |