説明:2月23日にしし(獅子)座(1)の中を移動する明るい惑星土星とルーリン彗星(5)(Comet Lulin)が両方ともにいたのは、衝(2)(opposition)の近くで、すなわち惑星地球の空で太陽と正反対の方向です。それらがまた、互いに通過しあったのは視角度がたった2度以内で、劇的な天体写真の撮影機会のひとつを作り出しました。ルーリン彗星はその時、惑星地球にほぼ最接近していて、約6100万キロメータの距離がありましたが、反対方向に{太陽を}軌道周回していました。その結果として、それは驚くほど急速に移動して背景の星々を横切りました。この望遠画像が捉えたのは、同じ領域にいる明るい土星と緑色を帯びたルーリン彗星で、双眼鏡の眺め(4)と大きく違う光景ではありません。環のある土星が分かりませんか?その複数の環は現在、私達の眺めの中ではほぼ真横(6)になっており、この比較的微光の彗星を撮るために、このより明るい惑星は露出過多になっています。右上にある土星は、望遠レンズ内の複数の絞り羽根(aperture(3) blades)によって作り出された複数の回折スパイク(光芒;diffraction spike)で示されています。
明日の画像:釣り針
APOD(原文)著者と編集者:ロバート・ニーミャロフ(MTU),ジェリー・バーンニル(UMCP)
|
||
(1) | フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』>(しし座) から | |
(2) | 同上>(衝) から | |
(3) | 同上>(絞り (光学) ) から | |
(4) | 国立天文台トップページ>イベントとお知らせ >「ルーリン彗星見えるかな?」キャンペーン(2009年2月20日~3月1日) >必要な機材は?>双眼鏡で>→双眼鏡観察用の図へ(土星の近く:2/23夜・24夜、レグルスの近く:2/27夜・28夜) から | |
(5) | アストロアーツ>天体画像ギャラリー > 2009年 > ルーリン(鹿林)彗星(C/2007 N3)ギャラリー > 15 から | |
(6) | NASA - JPL Solar System Simulator>view of(SATURN)from(EARTH)(2009/2/27 00:00 UTC)(0.02)degree field of view から | |