Image Credit & Copyright: Tom Masterson, ESO's DSS
説明：{へびつかい座ロウ星（a）}の周り(p)の複数の星雲が持つたくさんの壮観な色彩は、そこで起きている、たくさんの{生成工程(b)}を強調しています。青い領域は主に、反射光で輝いています。へびつかい座ロウ星(m)とその近隣の星々から来る青い光は、赤い光よりももっと効率よく、この星雲のこの部分によって反射されます。地球の日中の空が青く見えるのは、同じ理由です。赤と黄色の領域が主に輝いているのは、星雲の持つ原子や分子ガスからの放射が原因です。明るい恒星{アンテアイーズ(c)}よりも{エナジー(d)}がもっと強い、近隣の青い星々から来る光は、そこにあるガスから複数の電子をたたき出し、その電子がそのガスと再結合する時にそのガスは輝きます。濃い茶色の領域の原因は、複数の塵の粒子であり、それらは、若い恒星の大気の中で生まれ、その背後で発せられた光を効率よく遮ります。へびつかい座ロウ星の星雲は、上の画像の左下のところに見える球状星団であるM4のちょうど正面にあり、人の目で見える以上にもっと多彩です。つまり、これらの雲は電波から{ギャンマ線(e)}に至るまでのあらゆる波長帯の光を放射しています。