説明:7月16日に地球の影のほぼ中心を月が直接通過したとき、太平洋のある半球にいる天体観測家たちは長く続く月食を観る栄誉を与えられました。皆既食は1時間47分続き、1859年以来の最長のものでした。更に長い皆既月食は3000年までは起きないでしょう。この長い皆既食を利用して天文学者であり写真家であるノエル・マンフォード氏は小型の望遠鏡を使ってこの色鮮やかな画像を撮影しました。それはニュージーランドのパーマストゥン・ノース上空の月食とその近くの星々です。この南半球からの月の眺望の一番上近くにあるのは幅84キロメーターの明るく輝く光条クレイターのタイコウです。この月が完全に影の中にいるときでも赤く見えますが、その理由は塵によって赤くなったり、地球の縁に沿った大気によって屈折した太陽光で依然照らされているからです。大気の塵の量の変化により月食はそれぞれ違ってみえることになります。経験ある観測家であるマンフォード氏のコメントによるとこの月食の皆既の中心ではもっと一様で微細な緻密な色をしていて、彼が見た中で最も明るいもののひとつでした。
明日の画像:リニア彗星 |