説明:これは一つの銀河でしょうか、それとも二つなのでしょうか?この疑問が生じたのは1950年のことで、そのとき、天文学者のアート・ホウグ(Art Hoag)氏が、この特異な銀河系外天体(extragalactic object)を偶然に発見しました。外側にはひとつの環状部があり、明るく輝く青い星々で占められており、一方、中央部近くにあるのは、かなりもっと赤い星々からなる球状部で、おそらくかなりもっと古いものです。この二つの間には、ひとつの間隙があり、ほぼ完全に黒く見えます。どのように{ホウグの天体(1)(ホーグの天体;Hoag's Object)}が形成されたのかは、不明のままですが、とはいえ、似たような複数の天体が現在、確認され、ひとまとめにして分類されているのは、{環状銀河(リング銀河;ring galaxy)}の一形態としてです。創成に関する複数の仮説として含まれているのは、結果として変わった形の核が伴う数十億年前の銀河衝突や摂動させる重力相互作用があります。上の写真はハッブル宇宙望遠鏡によって2001年7月に撮影されたもので、かつてない細かさでホウグの天体を表しており、より分かりやすくさせるかもしれません。ホウグの天体(2)は、幅がおよそ10万光年あり、およそ6億光年離れていて、へび座(蛇座;Serpens)の方向にあります。同時にこの間隙の(およそ1時の位置に)見えているのは、もうひとつの環状銀河であり、おそらくかなり遠くにあります。
明日の画像:黒い礁湖 |
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