説明:双眼鏡や小さな望遠鏡の中の、まばゆい月は、複数の衝突{クレイター(クレータ)}であばたになっています。{欠けた}月相の間、明暗境界線(terminator)に沿った複数のクレイターは、濃い影で強調されて、劇的に浮き彫りにされています。しかし、満月のとき、いくつかのクレイターには、明るい放射状の線、すなわち光条が規則的に複数伸びているように見えます。満月のこの詳細な近接写真の特色は、二つの目立つ光条クレイターであり、それは、{コウパーニカス(コペルニクス)}(2(左上)と{タイコウ(ティコ)}(1)(右下)です。それぞれは、広大な光条系をもち、クレイターを作った衝突によって、外へ飛ばされた明るい色の残骸で構成されています。一般的には光条クレイターは、比較的新しいものです。なぜなら、その光条が月面の地形を覆っているからです。事実、85キロメーターの幅があるタイコウ(Tycho)クレイターには、かなり遠くまで到達した複数の光条があり、その周辺ではもっとも新しい大型クレイターです。コウパー ニカス(Copernicus,)クレイターは、明る く輝く光条とすばらしい対照をなしている黒い"月の海(mare)"に囲まれており、その直径は93キロメーターあります。
明日の画像:空の前面 |
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5 2001 August 9 |