説明:上に詳細が示されたこの半球状の地形が、噴氷山(ice volcano(1))、あるいは冷凍火山(cryovolcano)ではないかと、研究者たちは思っています。それは、土星の月{タイトゥン(タイタン)}のかすんだ大気を通して、赤外線で見えています。タイトゥンの表面温度は、約摂氏零下180度なので、火山丘(volcanic mound)を形成する湧き上がる溶岩は、本当に氷状でしょう。おそらく、{メセイン(メタン)}、{アモウニア(アンモニア)}、及び水の氷がその他の氷や炭化水素と共に懸濁化(slurry)したものです。この円形の地形は、直径およそ30キロ{ミータ(メータ)}あります。その火山特性が確認されれば、タイトゥン上の冷凍火山活動(cryovolcanism)の発見で、タイトゥンの大気内のメセインの起源を説明できるでしょう。土星に向かうカッシーニ-{ホイガンス(ホイエンス)}の任務以前では、タイトゥンの大気に集中するメセインが補給される一般的な説明は、メセインが豊富な広大な炭化水素の海の存在でした。しかし、カッシーニの装置やホイガンス地表探査装置は、そのような全球的な海洋を発見できませんでした。
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国士舘大学 地理・環境専攻 地理学専攻 地理学科 地理 地理学>今月の地理写真バックナンバー>056 Vol.6-02 2004/02 「Ice Foot (アイスフット 氷脚)冬のオホーツク海沿岸」 から |