説明:月曜日に、太陽の一部が欠けていきました(1)。この欠けていく部分は、心配するようなことではなく、月がしばらくの間、邪魔していただけです。この出来事は、地球にいるどの天体観測愛好家にとっても、皆既日食(total eclipse of the Sun)ではありませんでしたが、むしろ、太陽の大部分を月が掩蔽する金環食(annular eclipse)の見ごろでありました。この地球-月-太陽と並んでいる間、{地球から}月までの距離が比較的長いために、月は、太陽全体を掩蔽するのに十分な大きさの視角度がありませんでした。しかし、スペインとアフリカを通るある一本の細い道から日食(2)を目撃した方々は、幸運にも、切望されていた炎の環(Ring of Fire)を見ることができました。それは、遠方にある太陽のきらめく光に完全に囲まれた暗黒の月です。上に写真掲載されたのが、炎の環であり、二日前にスペイン上空で高解像度で撮影されたものです。その成果である画像に表されているのは、太陽の周りにあるたくさんの紅炎(prominences)と同様に、粒状の太陽表面の詳細部です。
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(1) |
LIVE! ECLIPSE 2005 Annular から | |
(2) |
同上>日食講座>コンセプトマップ型日食大辞典 から |