説明:小さな北の星座、さんかく(三角)座(1)は、この巨大な正面向きの渦状銀河M33(3)を擁しています。そのよく知られた名前には、回転花火銀河(Pinwheel Galaxy)、あるいは、単に{さんかく銀河(さんかく座銀河;Triangulum Galaxy)というのが含まれています。M33は、直径が5万光年を超えており、{近隣銀河群(局部銀河群;Local Group of galaxies)}の中では{アンドゥラメダ(2)(アンドロメダ)}銀河(M31)(4)と私達のいる天の川(銀河)に次いで三番目の大きさです。天の川銀河からおよそ300万光年離れたM33は、それ自体アンドゥラメダ銀河(Andromeda Galaxy)の{付随銀河(伴銀河)}と考えられており、これら二つの銀河内にいる天文学者たちは、おそらく、お互いに巨大な渦を巻いた星系の壮観な眺めを見ていることでしょう。惑星地球からの眺めである、この詳細で広域な画像がうまく表しているのは、M33の複数の、青い星団や桃色の星の形成域で、それらは、この銀河のゆるく巻かれた複数の腕の輪郭を描いています。事実、洞窟のようなNGC604は、最も明るい星の形成域で、ここでは、銀河中心部からおよそ1時の位置に見えています。M31のように、M33にある複数の良く測定された変光星が役立っているのは、宇宙の距離(5)のものさしを確立するために、この近隣の渦状銀河を"宇宙の基準尺度(cosmic yardstick)" にすることです。
明日の画像:光のいたずら |
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(2) |
同上>(アンドロメダ座) から | |
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天体観望のすすめ>カテゴリー>8天体:M33 から | |
(4) |
同上>カテゴリー>8天体:M31 から | |
(5) |
上智大学理工学振興会> 事業内容>ソフィア サイテック>ソフィア サイテック No.10, 1999>目次>特集>第1部宇宙の年齢>目次>2.規則変光星を用いる距離の測定 から | |
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