2007/11/07

スローンの大壁:知られている最大の構造物か?

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説明:何が知られている最大の構造物でしょうか?その答えは、"構造物"をどのように定義するかに依存するかもしれません。スローンの大壁(Sloan Great Wall)として知られる銀河の集まりがスローン・ディジタル天空探査(Sloan Digital Sky Survey)によって発見され、その有望な一候補です。スローンの大壁は、2度視野銀河探査(Two Degree Field galaxy survey.)におけるこのディジタル的に再構成された銀河輪郭図の中で観ることができます。およそ0.1の赤方偏移(redshift)の10億光年内にある複数の銀河が描かれています。このラベル付けされたスローンの大壁は、幅が10億光年を超え、今までに測定されたどの構造物よりも長いです。批評家達が案じているのは、スローンの大壁は、それ自体、固定された構造物と見なすべきではなく、なぜなら、それは、現時点で、重力的に一緒に繋がれておらず、かつ、その各部分も重力的に結ばれているようにはなっていないからです。とは言え、この近隣銀河宇宙(local universe of galaxies)の美しさは、この画像の中で明らかで、そこには巨大な超銀河団(superclusters of galaxies)すなわち銀河団(galaxy clusters)の集まりもまた観ることができます。これらに含まれているのは、シャプリー・超銀河団(Shapley Supercluster of galaxies)、うお(魚)座-くじら(鯨)座・超銀河団(Pisces-Cetus Supercluster)の一部、及び、とけい(時計)座-{リティキュラム座(レクチル座)}超銀河団(Horologium-Reticulum Supercluster)の一部です。

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APOD(原文)著者と編集者:ロバート・ニーミャロフ(MTU),ジェリー・バーンニル(UMCP)
APOD日本語版編集と翻訳:丹羽 愛一郎
 

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