説明:超高{エナジー(エネルギー)}で宇宙を探査するために6月11日に打ち上げられた、{ギャンマ線(ガンマ線)}大域宇宙望遠鏡(GLAST:Gamma-ray Large Area Space Telescope)は、高エナジー物理学における先駆者である、ノーベル受賞者{エンリコウ・ファーミー(エンリコ・フェルミ(1);Enrico Fermi)}(1901-1954)を称えて、{ファーミー(フェルミ)}ギャンマ線宇宙望遠鏡(3)(Fermi Gamma-ray Space Telescope)に公式に改名されました。試験の後、ファーミーの二つの装置、ギャンマ線バースト監視装置(GBM:Gamma-ray Burst Monitor)と大域望遠鏡(LAT:Large Area Telescope)は現在、定期的にデイターを送り返しつつあります。LATから得られたギャンマ線の空のファーミーによる最初の図が、この{代替}色画像内に表されており、それは私達のいる天の川銀河の中心方向を臨んでいる全天の眺めであり、中央を横切って投影された銀河平面を伴っています。ギャンマ線の空で何が輝いているのでしょうか?銀河平面に沿って、エナジーのある宇宙線がガスと塵に衝突し、拡散するギャンマ線の輝きをつくり出します。複数の、自転する中性子星すなわちパルサー(pulsars)、及び{ブレイザー(ブレーザー(4);blazars)}として知られる遠方の活動銀河(2)(active galaxies)から来る強力な放射は、図の上にマウス・ポインターを置くことで識別することができます。将来の発見の序章のひとつであるこの素晴らしい成果は、たった四日間の観測結果を組み合わせたもので、1990年代のコンプトン・ギャンマ線{宇宙}天文台(Compton Gamma-ray Observatory)の任務では一年間の観測結果に相当します。ギャンマ線バースト(gamma-ray bursts)を監視する能力を加えて、大いに改善された感度により、ファーミーは高エネジー宇宙をさらに奥深く見ることが可能になることでしょう。
明日の画像:W5
APOD(原文)著者と編集者:ロバート・ニーミャロフ(MTU),ジェリー・バーンニル(USRA) |
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