説明:星の多い複数の領域と輝く水素ガスを背景に影絵となっているのは、厚く不透明な星間ガスと塵からなる複数の雲です。それらがあるのは、この{ハボル(ハッブル)}宇宙望遠鏡によるIC2944の拡大画像の中で、それは、{セントーラス座(ケンタウルス座(1))}にある明るく輝く星の形成領域のひとつで、5900光年離れています。これらの暗黒の小滴群(dark globules)の中で最大のものは、1950年に南アフリカの天文学者のA.D.サッカリー(A. D. Thackeray)氏によって初めて突き止められました。それはおそらく二つの別の雲ですが、重なりあっており、それぞれ幅が1光年以上あります。これらの雲を合わせると太陽の質量のおよそ15倍に相当する物質を含んでいますが、それらは実際につぶれて重い星々を形成するのでしょうか?他のデイターとともに複数の鮮明なハボルの画像が示しているのは、{サッカリーの小滴群(3)(サッカレーのグロビュール(2);Thackeray's globules)}が、若く熱い星からの強い紫外線放射の結果、分断され、掻き混ぜられていることで、それらの星は、明るい発光星雲を既に活発化させ、過熱しています。これらや他の星の形成領域と関係していると知られている同様な暗黒の小滴群は、最終的にはその苛酷な環境によって散らされてしまうかも知れません。それは熱いフライ・パンの中にある宇宙のバターの塊りのようなものです。
お知らせ:アイポッド編集者が1月2日にニュー・ヨークにて講演します。
明日の画像:不規則銀河の星の爆発
APOD(原文)著者と編集者:ロバート・ニーミャロフ(MTU),ジェリー・バーンニル(UMCP) |
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(1) | フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 >(ケンタウルス座) から | |
(2) | AstroArts>天文ニュース>2002年1月 >2002/01/07>IC 2944 中の「サッカレーのグロビュール」をHSTが撮影 から | |
(3) | GoogleSky>(IC2944) から | |
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