2012/11/02
天の川の中にあるブラック・ホウル 最新

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The Black Hole in the Milky Way
Image Credit: NASA, JPL-Caltech, NuSTAR project

説明:ほんの27000光年の距離にある、私達のいる天の川銀河の中心部には、ひとつの{ブラック・ホウル(a)}があり、太陽の400万倍の質量を持っています。いて座A*(Aスターと読みます)(g)として好まれて知られている、天の川のブラック・ホウルは、遠方の活動銀河内の中心部にあるブラック・ホウルと比べて、幸いにもおとなしく、つまり、その周りではかなりもっと穏やかに物質を"消費"しています。とはいえ、時々は、閃光(f)を発します。数時間続く一回の爆発がこの一連の初めてのX線画像内で捉えられ、それは、地球を周回する{核分光器式望遠鏡配列衛星(ニュースター衛星)(b)}から得られました。今年の6月13日に打ち上げられたニュースター(1)は、{チャンドゥラX線天文台(c)}や{XMM-ニュートゥン宇宙天文台(d)}で入手できるものよりも、高いX線{エナジー(e)}で初めて、いて座A*を取り囲む領域に焦点を合わせた眺めを複数提供しています。二日間に亘るニュースター(2m)による観測結果である、一連の閃光が{上の画像の}右端の複数の区画内に例示されています。X線が発生するのは、物質が天の川の中心にあるブラック・ホウルに落ち込むときに光速近くまで加速され、摂氏一億度を超えて加熱されたときです。大きい方の挿入X線画像は幅が、およそ100光年あります。その中で、明るく白く輝く領域が表すのはそのブラック・ホウルに最も近く、最も高温になった物質であり、一方、桃色を帯びた雲のようなものはおそらく近隣にある超新星残骸に属するものです。

 
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APOD(原文)著者と編集者:ロバート・ニーミャロフ(MTU),ジェリー・バーンニル(UMCP)
APOD日本語版編集と翻訳:丹羽 愛一郎
運営
(1) AstroArts>天文ニュース> 2012年6月>2012/06/14>X線衛星「NuSTAR」打ち上げ ブラックホールや超新星残骸を観測 から
(2) Youtube>(NuStar Space Probe To Launch From Air | Video ) から
(a) ブラック・ホウル:ブラック・ホール、black hole
(b) 核分光器式望遠鏡配列(ニュースター):Nuclear Spectroscopic Telescope Array (NuSTAR)
(c) チャンドゥラ(X線天文台):チャンドラX線観測衛星 、Chandra (X-ray Observatory)
(d) XMM-ニュートゥン宇宙天文台:XMM-ニュートン天文台、XMM-Newton (X-ray Multi-Mirror Mission - Newton)
(e) エナジー:エネルギー、energy
(f) 閃光:フレア、flare
(g) いて座A*:Sagittarius A*、Sgr A*、いて座Aスター
(m) 動画