2016/08/28
エイボル370:銀河団の重力レンズ 最新

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Abell 370: Galaxy Cluster Gravitational Lens
Image Credit: NASA, ESA, and the Hubble SM4 ERO Team & ST-ECF

説明:あの奇妙な円弧は何でしょうか?{エイボル370銀河団(a)}を画像化中に、天文学者達が気づいたのは、たくさんの銀河団の銀河の右側にあるひとつの特異な円弧でした。奇妙ですが、初期の反応の一つがこの円弧に関して説明することを避けることであった理由は、それ以前にそのようなものについて説明をしたことがなかったからです。しかし、1980年代半ばに、もっと良い画像により天文学者達が確認できたのは、この円弧が新種の天文現象の原型のひとつであること、すなわち、背景銀河に対する銀河団全体による重力レンズ効果であることです。この巨大な銀河団の背後の、遠くに偶然いた、ひとつのかなり普通の銀河のふたつの歪んだ画像から、この円弧が実際に構成されていることを、現在、私達は知っています。エイボル370の重力によって引き起こされるのは、背景の銀河の光やその他が広げられ、複数の経路(m)に沿って観測者のところに到達することで、ワイン・グラスの脚を通してみえる遠くの光と似てないこともありません。2009年の7月半ばに、天文学者たちが使ったのは、エイボル370を画像化するための、その後、改良されたばかりの{ハボル宇宙望遠鏡(b)}とかつてないほどの詳細さのその重力レンズ画像でした。ここで主役となった黄色い画像のほとんどすべてがエイボル370内にある銀河です。しかし、鋭い目であれば、見つけることができるのはたくさんの、奇妙な円弧歪んだ{小円弧(c)}であり、それらは実はもっと遠方にある複数の銀河の画像です。エイボル370とその画像を研究することで天文学者達に与えられたのは、銀河団および宇宙内にある通常物質および{未知物質(d)}の分布をみるひとつの独特な窓です。

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APOD(原文)著者と編集者:ロバート・ニーミャロフ(MTU),ジェリー・ボネール
APOD日本語版編集と翻訳:丹羽 愛一郎
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(b) ハボル:ハッブル、hubble
(c) 円弧:arclet
(d) 未知物質:ダーク・マター、暗黒物質、dark matter
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(f) ナサ:NASA、National Aeronautics and Space Administration
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