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暦 | 苔の中にいる緩歩動物 | 最新 |
説明:これは宇宙人でしょうか?おそらくそうではありませんが、地球上にいる全動物の中で、この{緩歩動物(a)}はその一番良い候補であるかもしれません。その理由は、緩歩動物類(v)は、食物や水なしで何十年も生存できること、絶対零度近くから水の沸点をはるかに超えた温度まで生き残ること、圧力が零から海洋底における水圧をはるかに超えた圧力下まで生き残ること、及び危険な放射線を直接被爆しても生き残ることが知られているからです。これらの{極限環境微生物(b)}が持つ広範な生存能力は、2011年に地球周回中の{スペイス・シャトル(c)}の"外"で試験されました。緩歩動物類(v)がかなり耐久性がある理由の一部は、それらが、自身が持つDNA(v)を補修できること、及び、体内の水分量を数パーセントまで減らせるからです。{これら緩歩動物は、英語では 小型の"ミズクマ(water-bear)"、日本語では、クマムシ(1a)}とも呼ばれます。その一部が最近もう少しで、地球外生命になるところでした。というのは、それらが{ラッシャ(d)}の{ファバス-グルント(e)}探査任務に搭載されて火星の月{フォウボス(f)}に向けて打ち上げられたからでした。しかし、ロケットがうまく動作せず、その{キャプスル(g)}は地球周回軌道上に留まったので、依然地球内生物のままでした。緩歩動物類は、地球の大部分のいたるところで、人類よりももっとありふれた存在です。ここに写真掲載されたのは、色彩強調された{電子顕微鏡写真内(h)}にある、長さがmmサイズの緩歩動物であり、苔の上を這っています。
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明日の画像:渦巻くブラック・ホウル APOD(原文)著者と編集者:ロバート・ニーミャロフ(MTU),ジェリー・ボネール(UMCP) APOD日本語版編集と翻訳:丹羽 愛一郎 |
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(1) | ナショナルジオグラフィック日本版サイト>ニュース>動物>31>2015.12.02>「最強生物」クマムシ、衝撃のDNA構成が判明 外来DNAが17.5%、乾燥、低温、放射線など驚異のストレス耐性を強化? から | |
(a) | 緩歩動物(かんぽどうぶつ):Tardigrade、ターディグレイド、ミズクマ、water-bear 、宇宙熊、space bear、こけこぶた、moss piglet、クマムシ | |
(b) | 極限環境微生物:extremophiles、イクストゥリーマファイル | |
(c) | スペイス:スペース、space | |
(d) | ラッシャ:ロシア、Russiae | |
(e) | ファバス-グルント(Фобос-Грунт):フォウボス-グルント(Fobos-Grunt)、フォボス-グルント | |
(f) | フォウボス:フォボス、Phobos、Фобос 、ファバス | |
(g) | キャプスル:カプセル、capsule | |
(h) | 電子顕微鏡写真:electron micrograph | |
(v) | 動画 | |
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2 2013 March 6 |