説明：アンテリーズ[a]の東、暗黒の模様が複数、不規則に広がっているのは、混雑した恒星域[b]の中で、私達のいる天の川銀河の中心部の方向です。20世紀初頭に天文学者のE.E.バーナード[c]によって登録された、B59、B72、B77、およびB78を含む[d]、光を遮る星間の塵の雲が複数、このたくさんの星を背景にして見えています。ここでは、それらをつなぎ合わせた形から、一つのパイプのステム[e]とボウル[f]が連想され、そのため、この暗黒星雲のよく知られた名前は、パイプ星雲です。この長時間露出された、広範囲の眺めが覆うのは、優に10×10度ある領域で、英語で発音可能な蛇遣いの星座である、へびつかい座にあります。パイプ星雲は、へびつかい座暗黒星雲複合体[g]の一部で、およそ450光年の距離にあります。パイプ星雲内にあるガス[h]と塵からなる複数の密度の高い星雲核[i]がつぶれつつあり、恒星を形成します。