説明：ガム星雲[T1]は最も近くにある超新星残骸であるために見るのは本当にむずかしいです。空を横切る視角40度の幅があるこの星雲はあまりに大規模かつ微光であるため、明るくかつ複雑である賑やかな背景の中に容易に紛れてしまいます。ガム星雲が美しく強調されているのは、主役となったこの広角、単一画像写真の右方向にあり、五月遅くに撮られました。この写真枠内に同じく見えているのは、前景にあるチレ[a]のアタカマ砂漠[bv]、そして、左上から斜めに下る、私達のいる天の川銀河面にあるりゅうこつ座星雲[c]、及び近隣の大マジェラン雲{LMC}・銀河[d]です。ガム星雲はかなり近いので、その前縁は後縁よりかなり近くにあり、それぞれは450光年と1500光年あります。この複雑になった星雲があるのは南天の星座であるとも座とほ座の方角です。奇妙ですがこのガム星雲について、たくさん分からないことが残っており、それを形成した超新星爆発の時期やその数さえも含まれています。

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