説明：北半球の一部の方々に、12月のコウル(ド)・ムーン[#］あるいはロン(グ)・ナイ(ト)・ムーン[#］として知られている、この2023年最後の満月が昇りつつあるのは、この超現実的な山岳と空の景色の中です。このダリ風の眺め[#］は一回露出で捉えられ、使われたのは一組の写真機と長距離望遠写真レンズ[#］で、場所はイターリア[#]、グラッパ山[#］近くです。この満月はとは言え、融けつつあるのではありません。地平線近くで、その見た目が伸びたり、歪んだりしている原因は、視線上沿った屈折が変化して、作り出したのが、複数のずれた画像すなわちその明るい月の円盤の複数の幻影です。大気の屈折の複数の変化が対応しているのは、明確に異なる複数の、温度や密度を持つ複数の大気層です。昇りつつある満月までの長視線によって作り出された大気の屈折のその他複数の効果に含まれているのは、歪んだ月の〔左〕下端にかすかに見えている薄い赤い縁と月の最上部に沿った緑色の縁です。